「先生、ふさふさの髪の毛が欲しいです………」

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昭和~平成~令和…いくら時代が変わろうとも、我々薄毛族の願いは変わりません。

30年前の育毛新聞広告

髪の毛のために、いま何ができるか? 人生の先輩方も同じ悩みを抱えていました。こちらは今からおよそ30年前の1987年、昭和62年に新聞に掲載された「資生堂育毛エッセンス」の新聞広告です。

1980年代の育毛剤の新聞広告

マキタスポーツさんのような、どぶろっくの薄毛の方(江口直人さん)のような、帽子でハゲを隠した陽気なおっさんが「育毛エッセンスを使いましょう」と、笑顔で訴えかけてきます。

大きく書かれたキャッチコピーは「髪よ聞け」。おそらくですが、髪に効いてほしい!「髪よ効け」という願いも込められているのでしょう。

当時の価格で4000円

80年代後半の育毛剤の広告の気になる内容を細かくチェックしてみましょう。資生堂の「薬用育毛エッセンス」は、医薬部外品で、お値段4000円。

大きな「髪よ聞け」の文字の横には、小さく「頭皮を、つっぱらせるな 柔軟にさせよ」と書かれています。「つっぱることが男の たった一つの勲章だってこの胸に信じて生きてきた」はずなのに、「男の勲章」のリリースから、わずか7年後に今度は「つっぱらせるな」だなんて、ひどい話です。

【原因】
頭皮に適度のうるおいがなくなると、柔軟さがなくなり、ふけや抜け毛に結びつきやすくなります。

【成分】
薬用育毛エッセンスには、植物成分ミニササニシキエキスとバイオヒアルロン酸ナトリウムの二つの保湿剤の他、パントテニルエチルエーテル、グリチルリチン酸、ビタミンEアセテートなどを有効成分として配合しています。

【効果】
頭皮にうるおいを与え、柔軟にするとともに、発毛を促進し、ふけ、かゆみ、脱毛を予防します。

【使用法】
スポイトがついています。これで二回ほど吸い上げ頭皮につけて、指の腹でマッサージしてください。

1980年代の育毛剤の成分

とにかく頭皮を保湿し、柔らかくすることを目的とした製品だということがわかりました。ところで、気になるのが、こちらの育毛剤の“推し成分”「ミニササニシキエキス」です。

日本化粧品技術者会のホームページによると、頭皮の保湿剤のひとつとして「ミニササニシキ抽出エキス」が挙げられているのですが…何がミニなのか、ササニシキって、おそらくお米のことなのか?「ミニササニシキエキス」の詳しい情報を、令和元年のインターネットの大きな海の中から見つけることができませんでした。


「髪よ聞け」の昭和の時代からおよそ30年、発毛促進、育毛に効果のあるといわれている「薬用成分アデノシンが直接届く」のが、令和の育毛剤なんですね。



ちなみに、現在の資生堂育毛剤のイチオシ製品「薬用アデノゲン」には、ミニササニシキエキスは含まれていませんでした。

イラストを手掛けたのは

ところで、今回ご紹介させていただいた、80年代後半の育毛剤の新聞広告の、イラストを手掛けたのは、かの有名な原田治さん。

「原田治」という名前は知らずとも、「1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親と言われてピンと来なくとも、ミスタードーナツの景品になっていた、あのイラストなら、見たことがあるという人も多いでしょう。

osamugoods

ちなみに、原田治さんの手掛ける、オサムグッズの中でも、メジャーなキャラクター、こちらの男の子と女の子の名前は、ご存知ですか?

オサムグッズのキャラクターの名前

聞いたところでしっくりこないかもしれませんが、男の子の方は、ジャック。女の子の方は、ジル。ジャックは、将来我々の仲間入りするんじゃ? なんて思ったのは、私だけでしょうか。

かわいいから育毛剤の広告まで


ジャックの前髪が心配になったので、世田谷文学館で開催された『原田治 展「かわいい」の発見』に行ってみました。

原田治展入り口

まさに「かわいい」作品が並ぶ中…。

原田治展の展示

先の育毛剤の広告も飾られていたわけですが、原田治さんの作品は、かわいいだけではなかったんですね。画風の豊富さは、さすがです。

1980年代の育毛剤の新聞広告
2016年に、70歳の若さでこの世を去った原田治さん。晩年には原田治ノートというブログを、頻繁に更新していた原田治さんは、残念ながら我々薄毛族の仲間ではありませんでした。

フサフサの原田さん、いったいどんな気持ちであの新聞広告のイラストを手掛けたのでしょうか。天国から僕らの頭頂部を見ないでください。

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