今を遡ること30数年前の1985年、三重県松阪市の若手経済人が「ありのままの姿で生きよう」と意気投合し、「ハゲてもカツラをかぶらん会」を設立しました。

ハゲの地位向上を目指す

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(写真左から、宇野会長、竹上松坂市長、角谷副会長)

かぶらん会は松阪市の電気建設業・三協電工社の社長、角谷徹さんを中心として生まれたもので、活動目的は「会員の精神的な不安を和らげること」や「ハゲの地位向上」を目指していました。

入会資格は「自分がハゲていると自信を持って言える人」「近い将来、ハゲるであろう人」と非常にシンプル。カツラを買った場合は除名というルールもシャレで設けたそうですが、結局誰も除名になることはなかったといいます。

ユーモア満点の「ハゲてもカツラをかぶらん会」ですが、きちんとした社会貢献も行っています。その1つが「毛がなし」を「ケガなし」に掛けて行っていた交通安全運動。
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毎年、春と秋の全国交通安全運動週間に合わせて、週末の早朝になると軽トラックに脚立を積んで、松阪市やその周辺のカーブミラーが設置されている場所を訪問。

ミラーが曇って見えにくくならないように丁寧に磨きあげました。ピカピカの集団は1回に200箇所を訪問することもあったといいます。

かぶらん会にも高齢化の波

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しかし、これだけ社会貢献をしていた「ハゲてもカツラをかぶらん会」も、高齢化のため全盛期は約200人いた会員も徐々に減少し、最近の会員数は160人程度。実際にミラー磨きに参加していたのは30〜40人だったそうです。

高齢のため高いところでミラーを磨くことが危険を伴うためだとか。

そのため、2018年11月14日の総会を最後にメンバーは解散。慈善活動などで集めた資金の残り18万円余りは代表の宇野さん自ら市役所へ足を運び寄付したそうです。

会は解散しても信念は曲げず

「ハゲてもカツラをかぶらん会」は残念ながら解散してしまいましたが、これからも信念は曲げず、なにがあっても、

かぶらん!

というスピリッツは変わらないそうです。

ハゲルヤ編集部も"かぶらんスピリッツ"を見習って、これからもプライドのあるハゲとして活動していきたいと思います。

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