「吾輩の辞書に不可能の文字はない」という今も語り継がれる名言を残したフランスの英雄ナポレオン・ボナパルト。

この名言以上に多くの人の記憶に残っているのがナポレオンのこの姿。
ナポレオン1
通称ナポレオンハットと呼ばれるカッコイイ帽子をかぶり、まさに英雄という名にふさわしい姿ですが、帽子を脱いだ姿をあまり見たことがありません。

そんなナポレオンが帽子を外した姿と呼ばれるのがコチラ。
ナポレオン2
コチラっ!!
ナポレオン3
見事にハゲ散らかしています。

一日3時間しか眠らなかったと言われているナポレオン。髪の成長に必要な22時から26時のゴールデンタイムがまだ知られていなかった時代です。体を張って睡眠不足はハゲるということを証明してくれました。

フランスの英雄は我々にとっても英雄だったんじゃないですか!

この絵はナポレオンが最初に退位した際にイタリアのエルバ島に追放される前の姿と言われています。

描いたのはフランスの画家・ポール・ドラローシュ。歴史画を描くのが得意だったそうですが、歴史に正確な絵を描くというよりもインパクトの強い作品を描く人物だったそう。

史実に基づいて描いていないというのは、ナポレオンとドラローシュの年齢を見ると明らか。ナポレオンは1769年〜1821年を生きていますが、ドラローシュは1797年に生まれ1856年に亡くなっています。

エルバ島に追放されたのが1814年とされているので、この時ドラローシュは17歳。まだ美術学校に入学する前になるので実物のナポレオンを見て描いたわけではありません。

一説によれば、回顧録に描かれた「帽子は床に放り出し書類入れはソファの上、剣はサイドテーブルに裏切られた怒りと幻滅が顔に出ていた」という記述を元に描いたものなのだとか。つまりナポレオン自身も、自分がこのように描かれていることを知らないというわけです。

しかしナポレオンにまつわる話はこれだけではありません。世界を制圧しフランス人の間では英雄とされましたが、実際はハゲだけでなく太っていて背が低かったという話もあります。

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帽子を被っていたのはハゲを隠すためだったという話もあり、他国からの侵攻を防いできた英雄も薄毛の進行は防げなかったということがわかります。

こうした話を聞くと、フランスの英雄ナポレオンというより下町のナポレオン的な親近感が湧いてきますね。
いいちこ

今夜はナポレオンに乾杯!

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